2022年2月24日、ロシアがウクライナの軍事侵攻に踏み切りました。
2月28日には、核兵器以外で最強の殺傷力ともいわれている「真空爆弾」を使用するなど、世界各国がロシアの残虐な行為に憤りを感じています。
なぜロシアがウクライナに攻め入ったのか。戦争の原因をわかりやすく解説して行きます。
Contents
ロシアがウクライナに軍事侵攻!

2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに軍事侵攻しました。
2021年末から「軍隊の訓練のため」としてウクライナ周辺に戦力を集め、多方面から一気に侵攻しました。
ロシア軍はウクライナの軍の施設を攻撃しているとしていますが、実際にはミサイルや爆弾が街や民家までを焼き尽くし、罪のない人たちが家を追われ、亡くなっています。
2022年2月28日には、ジュネーブ条約で禁止されている世界最強の殺傷力ともいわれている「真空爆弾」を使用。
しかも、ロシアは核兵器の使用もほのめかしています。
ロシアのラブロフ外相は中東の衛星テレビ、アルジャズィーラとのインタビューで
「第3次世界大戦は核(戦争)となり、破壊的なものになるだろう」
と発言し、核兵器の使用をちらつかせました。
国連のグテレス事務総長は
「今世紀最悪のとなる可能性のある戦争」
と指摘しています。
国際社会から避難をあびることがわかっていながらロシアはなぜウクライナへの軍事侵攻を初めたのでしょうか。
ロシアとウクライナはなぜ戦争しているのか?

ロシアとウクライナの戦争の原因については30年前のソビエト崩壊の歴史にさかのぼり説明したいと思います。
ソビエトは15の共和国から構成
現在のロシアとウクライナは、もともと30年前までソビエトという国を構成する15の共和国の1つでした。

「第2次世界対戦」の終戦で世界はアメリカ側か、ソ連側かのどちらかにつき、お互いを「敵」と考えていました。
- ヨーロッパの東側のポーランドやハンガリー ⇛ ソ連
- ヨーロッパの西側のフランスやイギリス ⇛ アメリカ
そしてこのヨーロッパで東西のにらみ合い(東西冷戦)の状況が続きました。
アメリカとヨーロッパ西側の国々は、軍事同盟「北大西洋条約機構(NATO)」と作り、独立した加盟国が外部からの攻撃に対応して相互防衛に合意しました。
ソビエト崩壊
しかしソ連は国内での政治不満が高まり1991年に崩壊。
ソビエト崩壊後、15の国は、それぞれ新たな国家として独立し、新しい国旗や国歌が制定され、「東西冷戦」は終決しました。
敵だったソ連がなくなったことにより、NATOの存在はなくなったかのように思えましたが、実際にはNATOに加盟したいという国が増えています。
ポーランドやハンガリーなどかつてのソ連の仲間がNATOに加盟したことでプーチン大統領は
「NATOはロシアを敵視し、包囲網を作ろうとしている」
と不満をつのらせていました。
ロシアとウクライナの関係
さて、ここからがウクライナとの関係です。
ロシアと隣接するウクライナ東部はロシア語を話す住民も多く、歴史的なつながりが深い地域です。
民族的にも同じ「東スラブ人」でソ連時代に今のロシアからウクライナに移り住む人も多かったそうです。
しかし、ロシアは2014年にウクライナの領土だったクリミア半島に
ここに住んでいるロシア系住民を守る
と攻め込み、力ずくで奪いとりました。
ウクライナは「ロシアを信用できない」と信頼関係が崩壊してしまいました。
ロシアとウクライナの戦争の原因

2019年、アメリカ寄りのゼレンスキー大統領が当選しました。
ゼレンスキー大統領は、NATOに加盟しアメリカに守ってもらいたいと言い出したのです。
「NATO」は、もともと東西冷戦時代にソビエトに対抗するために、アメリカなどがつくった軍事同盟です。
そのNATOにウクライナが加盟するとは許せないということで、ロシアは「訓練のため」という名目で軍隊を集め、
「NATOに加盟したらどうなるかわかっているんだろうな」
と脅しをかけているということです。
プーチン大統領の目が怖い!何考えている?

今回プーチン大統領は、このように訴えています。
「ウクライナではロシアを支持する多くの人達がウクライナ政府によって迫害され殺されている」
ロシアがウクライナに攻め入ったのはその人達を保護し、平和を守るためだという考えのようです。
悪いのはウクライナでそれを止めるために仕方なくロシアは武器を手に取ったと、、、。
ウクライナの東部ではロシアを支持する人たちと、ウクライナ政府が対立しています。
プーチン大統領はそのことを利用し、ウクライナへ侵略しているようです。
まとめ
2022年2月24日、ロシアがウクライナの軍事侵攻に踏み切りました。
なぜロシアがウクライナに攻め入ったのか、戦争の原因をわかりやすくまとめました。
いかなる理由でも戦争はしてはならないと思います。
犠牲者がこれ以上出ないことを祈りたいです。

